

2007年入社の石田治男の所属する海外企画課はその名前の通り、海外向けのシチズンブランドの時計を企画・提案・販売している部署。その中で石田は、ヨーロッパ地域の販売、及びヨーロッパモデルと全世界共通の“グローバルモデル"の商品企画を担当している。
「販売は東ヨーロッパを含む全ヨーロッパを3人で担当しています。販売といっても直接の営業はヨーロッパ各国にある販売拠点のスタッフが行うので、私の仕事は販売拠点のスタッフから発信される要望に対応をしたり、コーディネートをしたり、といったことがメインの仕事になります」
それと並行して海外向け商品の企画を行っている。
「その年の海外向け新商品を紹介する会議が年に1回、1月に香港であるのでそれに合わせて商品を企画します。メンズ、レディース、スポーツ、カジュアル、フォーマルなどカテゴリーに分けてその中からどのラインのどの価格帯に商品を投入するのかを決め、企画をスタートさせます」
東京にいながらにして海外で販売するシチズンブランドの時計を企画する。そのためにはヨーロッパの拠点スタッフからの情報が欠かせない。
「スタッフとは毎日メールや電話でやりとりをしています。海外で売れる商品は日本とはテイストが全然違うので、今こういった商品が売れているとか、来年はこういうモデルが流行りそうといった、現地の生の声を聞くのは企画には絶対に必要です」
そうして集めた情報を元に、新商品を開発する。
「まずは時計のイメージシートを作ります。それを元にデザインを進め、上がってきたデザインイメージを元に検討会を開き、そこで採用されたスケッチを元にダミーを制作します。ダミーを作ってからも検討を重ね、選ばれたものだけが新製品としてなっていくんです」

企画したものがそのまますべて商品化されることはほとんどない。
「ダミーができた段階でスケッチからやり直しということもあれば、企画自体がボツになってしまうこともあります。」
それでも、商品を企画するのは楽しいと言う。
「自分の意見が全て通る事はないが、商品を企画して実際に市場に投入する一連の流れに関われるのが楽しいですね。僕のいる部署は販売に関しても、商品企画に関しても自分たちだけで完結する仕事はそんなに多くないんです。いろいろな部署と部署を繋ぐのが仕事だと思います」

海外企画グループは、在籍人員の半数以上が入社3年以内の若手で構成されている。
「みんな若いので会議中も活発な意見交換がされ、先輩もとても理解ある方が多いので自分の意見はきちんと言える雰囲気です。いいものはいい、ダメなものはダメといえる環境です。」
その空気を生んでいるのが上司に対しても役職ではなく「さん」付けで呼ぶという約束。
「役職に関係なく全員が「〜さん」と呼び合えるのはほかの会社では珍しいかもしれませんね。本当に社長にも“さん“づけですから(笑)」
若手社員が多いだけに、それぞれにかかる責任も大きい。
「今はまだ先輩にいろいろ教わっている状況ですけど、少数精鋭なので責任も大きいです。でも、その分やりがいもあるのでこれからが楽しみです」
