

2007年入社の持田真帆が所属するLB課。ここはシチズンブランドではない時計、主としてライセンス契約をしている海外・国内のファッションブランドや自社ブランドの企画をする部署だ。そのなかで持田はケネス・コールとポール・スミスの海外販売を担当している。
「ケネス・コールは社内で唯一の輸入販売ブランドになります。ほかのブランドとは違ってシーズンごとに発表される新作の中から日本の市場やその時のトレンドにあったモデルを選んで、輸入し、それを販売するという形です。ポール・スミスは時計のデザイン、製造もしていますし、2008年からは世界での販売権を獲得したので、現在はポール・スミスの英国本社と韓国に時計の販売もしています」
ポール・スミスはイギリスが本国のファッションブランド。そのため、デザインはもちろん様々なことで承認が必要になってくる。
「時計の製造に関してはポール・スミスから時計のテーマやムードボードが届きます。それに合わせ、シチズンの企画担当とデザイナーとがやりとりをしてデザイン画を完成させます。その時はもちろん、ダミーと呼ばれるサンプルが上がってきたときも先方のチェックを受け、ベルトのこの部分がダメだとか細かいチェックが入ります」
担当者と頻繁に会って話ができるわけではないので、苦労も多い。
「韓国でポール・スミスを販売している代理店が雑誌に商品を掲載したいという依頼があったときも、一旦そのお話をあずかって、ロンドンの承認をもらわなくてはいけない。しかも、雑誌の場合は掲載日が決まっているのでギリギリになってしまうことも多く、そういったところはスムーズに進めたいですね」

ケネス・コールの輸入、ポール・スミスの輸出はどちらも、LB課としては前例のない仕事。そのため持田が一から始めなくてはならないことも多かった。
「これまで海外に販売する場合は基本的に香港にある拠点を介していたのですが、今回のポール・スミスに関しては直接日本でやりとりをしているので新しい体制になります。ケネス・コールの様に輸入して販売するというのも会社としては新しい取り組みなので本当にやりがいがあります」
新しい取り組みだけに上司からの指示で動くのではなく、自分で考えて仕事を動かせるのが楽しいと持田は言う。
「マニュアルや引き継ぎがあるわけではないので、上司と相談しながら進めていく感じです。進めてみてこれでいいのかって思うこともあるんですけど、その都度やりながらよい方法を見つけているところです」

大学で英語を専攻していた持田。大学3年生のときにはアメリカにも留学した。就職を考える際には、英語を生かした職業に就きたかった。
「貿易関係をやりたいと話していたんですけど、実際に配属されたときは『LBです』といわれて、最初はそれがなんの部署かも分からなかったんです。でも、今は商品を企画する部署にいながら、貿易もやることになって、思っていたことができているので仕事が楽しいですね。商品の企画の方は、先輩が、企画書を書いて、デザイナーさんと商品を作り上げて、社内の営業担当にプレゼンをしているのを見て、本当にできるのかなーって不安もありました。今は企画書から始めるブランドには携わっていないですが、先輩たちの企画書を見て勉強している真っ最中ですね」
